写真海峡いさりび公園「新島襄寄港記念碑」

風間浦村は、本州最北端の地、青森県下北半島北部の海岸線に位置している人口約2,500人の村です。明治22年に下風呂村、易国間村、蛇浦村の旧3村が合併し誕生しました。
 

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 村の名産のひとつに、津軽海峡の冬場を代表する高級魚「キアンコウ」があります。漁場が近く、刺し網などの漁法で丁寧に扱うため鮮度の良さが売りです。2014年には「風間浦鮟鱇(あんこう)」として、特許庁の地域団体商標に登録されました。2月には、下風呂漁港で「ゆかい村風間浦鮟鱇(あんこう)まつり特別イベント」開かれ、雪上で豪快にキアンコウを解体する伝統の「雪中切り」が披露されるなど、観光客でにぎわいます。

風間浦村と同志社との関わりは、元治元年(1864年)にさかのぼります。新島襄が鎖国の日本から勉学のために渡米しようと、江戸から函館に向けて航海する途中、北風と激しい潮流を避けるため4月18日、下風呂港に寄港し2日間滞在しました。その様子が航海中につけていた日記「函館紀行」に書かれており、下風呂温泉の高名なことも伝えられています。新島襄が、下風呂に寄港したことを後世まで伝えるために、平成4年、海峡いさりび公園に「新島襄寄港記念碑」が建立されました。

このことが縁となり、現在に至るまで、同志社と風間浦村は、碑前祭をはじめ、中学生の相互訪問や留学生の交流事業など、さまざまな交流を続けています。また、風間浦中学の生徒は毎年、同志社主催の「新島襄生誕記念懸賞論文」にも応募し、2014年には生徒の一人が中学校の部で最優秀賞を受賞しています。2012年10月、同志社と風間浦村は、教育・文化分野などで相互協力し地域社会発展と人材交流を図る「連携協力に関する包括協定」を締結しました。